東京グラトンズ|食材ガイドブック:アボカド

アボカド

アボカド

基礎知識「森のバター」と呼ばれるほど栄養価が高く、濃厚でクリーミー。野菜使いができる果物です。米国ロサンゼルスで誕生した「カリフォルニアロール」という巻き寿司で使われたことをきっかけに日本では1980年代以降にポピュラーな存在となりました。
醤油との相性がよく、まぐろのトロに味や食感が似ていると言われます。そのまま食べるのはもちろん、クセがなく洋食から和食まで幅広くさまざまな料理に活用できることから、最近とくに注目されている食材です。

旬(おいしい時期)メキシコ産のアボカドは通年食べられます。ニュージランド産のものが出回るのは9月~12月ぐらい。ごく少量ですが和歌山県などで栽培されており、国産のアボカドは11月~2月頃に出回ります。

栄養「森のバター」と呼ばれるほど栄養価が高く、高カロリー、高ビタミンです。
ビタミンEをはじめとした各種ビタミンのほか、鉄やリンなどミネラルも豊富に含んでおり、体内の余分なナトリムを排泄してくれるカリウムも多く含まれています。
脂肪分も多いですが、そのほとんどが不飽和脂肪酸。血液をサラサラにし、コレステロールを減らす働きがあります。食物繊維も豊富です。


目利きのポイント色が黒っぽく(もしくはチョコレート色)、触ったときに少しやわらかい状態のものが食べ頃です。皮にツヤがあってしなびていないものを選びましょう。やわらかすぎるものは熟しすぎの場合もあるので要注意。皮がまだ緑のものはすぐ食べると果肉がまだ硬いのでしばらく置いて塾させる必要があります。


下ごしらえのポイント皮むくと空気に触れて黒く変色するので、変色防止のために皮をむいたらすぐにレモン汁をかけるようにします。
むき方のコツは以下の通りです。

アボカドのむき方
●まず種にあたるまで縦中央にぐるりと包丁で切れ目を入れる。
●両手で半球ずつ持ち、逆方向へひねるように回しながら縦半分に割る。
●種に包丁の角を刺し、包丁を回転させるようにして種を取る。
●切り口の縁のところから手で皮をむく。


保存のポイント熟したものはビニール袋等に入れ、冷蔵庫もしくは野菜室で保存します。
未熟なものはは室温で置いておくと熟成が進みます。
変色しやすいので一度むいたらなるべく全部食べきりましょう。残す場合は種をつけた状態でレモン汁をかけ、ラップでしっかりと包んで冷蔵庫で保存するとよいでしょう。
熟したものであれば冷凍保存可能です。食べるときは自然解凍します。