東京グラトンズ|グラトン食彩記:江戸っ子が愛した「初鰹」
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グラトン食彩記

江戸っ子が愛した「初鰹」

江戸っ子が愛した「初鰹」


目に青葉 山ほととぎす 初鰹
江戸時代初期の俳人、山口素堂が読んだという名句である。

江戸っ子といえば"初物好き"で有名だが、その筆頭に挙げられる存在と言えるのが「初鰹」。
「鰹=勝つ魚」という縁起の良い語呂合わせからもてはやされたらしい。

『初物を食べると75日長生きする』などとも言われ、鰹に限らず江戸っ子は初物を競って食べた。
誰よりも早く初物を食べようとする心意気が江戸っ子の粋の象徴だったのだろう。

「女房を 質に入れても 初鰹」なんて川柳まであったようで。
江戸の庶民がどれほど初鰹を楽しみにしていたかがわかるというものだ。

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