東京グラトンズ|グラトン食彩記:京の文化が育んだ独自の野菜「京野菜」
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グラトン食彩記

京の文化が育んだ独自の野菜「京野菜」

京の文化が育んだ独自の野菜「京野菜」

賀茂茄子、聖護院大根、海老芋、万願寺唐辛子...言わずと知れた代表的な京野菜である。
本来、ただ「京野菜」と言った場合「京都府内で生産された野菜」というだけの意味であるはずなのだが、実際には、京都府によって定められた「京の伝統野菜」と、京都府や農協等が認定した「ブランド京野菜」を指して言うことの方が多いだろう。
長らく都として栄えた京都は、海から遠いため魚介類の入手が難しく、また寺社が多く精進料理が発達したため、独自の野菜が生み出され、継承されてきたのだ。
長い伝統をもつこれら京野菜ではあるが、全国に広く認知され人気を博するようになったのはそれほど昔のことではない。京都府が「京の伝統野菜」を定めたのが1987年、京都府や農協等が「ブランド京野菜」を認定したのが1989年。わずかに二十数年前のことである。
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